写真館にも得意不得意があります。こんなはずじゃなかった・・・
と後悔しないためにも、選び方と注文の出し方を知っておきましょう。
写真館の選び方
写真館は星の数ほどあります。
その中でお客様にあった写真を提供できる写真館かどうかを見極めるのはとても
難しいです。
お客様には最適なカメラマンと出会い、最良の写真を手にしていただきたいです。
それが使える写真館でなくても構いません。
写真館選びのポイントをご紹介しますのでぜひ参考にし
ていただけると嬉しいです。
どんな写真撮影が得意なのか?
写真館では、どんな写真でも撮ります!
というところが多いですが、
必ずカメラマンによって、得意な撮影と不得意な撮影があります。
写真にはシャッターチャンスとなるポイント、経験をしてきた現場、
保有している機材などに応じて、必然的に決まってきます。
スタジオ写真がメインの写真館は出張撮影も行ってくれるところが多いですが、
やはり出張撮影はあまり得意でないことが多いです。
街の写真館であっても修学旅行や運動会などの学校のイベントを撮影している
場合は、やはり子供の表情や撮影すべきシャッターチャンスを逃さない技術を
持っています。
私ども、使える写真館であれば
結婚式や披露宴の写真撮影はほとんどお断ります。
モデルや女優、俳優などから依頼がある宣材用写真なども、スタジオの
方が断然綺麗に写るので、スタジオでの撮影をお勧めしています。
(自然な写真が良いという人の依頼は受けます)
誠実な写真館であれば、お客様のことを第一に考え、素直に撮影を辞退
したり、別の業者を紹介してくれます。
写真を何枚もらえるのか?
自分に必要な枚数がだいたいどれくらいかを考えておきましょう。
撮影した写真が全てもらえるとは限りません。
多くの場合、撮った写真の中から数枚を選ぶのが普通です。
例えば、証明写真などであれば1枚もあれば十分でしょう。
逆にホームページやセミナーの写真撮影であれば、たくさんの写真が必要です。
写真館の中には選べる写真が2-3枚にもかかわらず、
いくつもパターンの衣装で撮影をして、お客にオプション枚数で
撮影費用を釣り上げるような悪質なケースもあります。
このような業者は格安をうたい、基本料金が破格であることが多いです。
その代わりに写真の枚数を増やすと、気づけば当初の3~4倍の金額に
なっていることも珍しくありません。
使える写真館は、撮った写真は全てお客様に納品します。
写真の撮影枚数で金額を釣り上げるようなことは一切ありません。
データでもらえるかどうか?
未だにデータ納品がNGという写真館が存在します。
フィルムカメラの時代は終わり、今は全てデジタルカメラです。
昔であれば、フィルムからデータの起こすのはとても面倒な作業でした。
印刷した写真が渡せて、データが渡せない理由はありません。
私ども、使える写真館は写真のデータは必ずお客様に提供すべき
であると考えています。
たとえ枚数制限があったとしても写真を印刷のみで納品する写真館
には否定的です。
写真館からの提案があるかどうか
写真を依頼する方は素人、写真を撮影する写真館はプロです。
写真のお問合せに対して、分かりやすく的確に説明をすべきです。
問合せや打合せ段階の写真館の対応で、ある程度どのような写真館
であるかは想像がつきます。
問合せ段階で不誠実な写真館は、撮影当日も不誠実であり、
お客様ご自身が楽しく、気持ちの良い写真撮影ができません。
不思議なことに写真には気持ちが現れます。
楽しくない気持ちで撮影に挑むと、良い写真になりません。
どんなに腕がよくても、価格が安くても、
問合せ時点で不誠実な写真館はお勧めできません。
写真を撮る目的と合致しているか?
スマートフォン1台あれば、比較的キレイな写真をどんな人でも気軽に撮れる時代です。
プロに写真を依頼するのはよほどの理由があるはずです。
写真を撮る目的を明確にしておきましょう。
それはこんな写真を撮ってほしいという具体的なものでなくても
構いません。
ホームページを開設するので写真が欲しい。
雑誌に掲載するので写真が欲しい。
一生に一度の記念なので写真が欲しい。
必ずどういった目的で写真が必要なのかを伝えてください。
(使える写真館では必ず目的を確認します)
写真が必要な理由を引き出せない写真館は、
お客様が求める写真を撮ることは絶対にできません。
価格だけで選ばない
私は開業当初30分3000円でスタートしました。
ですが、移動やお問い合わせの対応などを考えると、
1件あたり、約2時間はかかっていました。
1日に4件も撮影すればもうぐったりでした。
やはりカメラマン自身が疲弊してしまうと、良い写真は撮れません。
悩みに悩みぬきましたが、今の価格に落ち着きました。
価格が異常に安い業者は要注意です。
価格の安いからくりは次のような特徴ががあります。
- 撮影料金が分かりづらい
- オプションが豊富
- オプションの料金が高い
- せっかくですからと追加撮影をすすめる
- 気分を持ち上げるのが異常に上手
スタジオなどではオプションをしきりに勧めてきます。
基本料金では儲けず、サイドメニューで儲けるマクドナルド方式です。
気が付くと、当初の予算を大幅に超えることもあります。
せっかくだし・・・
と高いお金を支払うことになります。
写真家の価値観を押し付ける
カメラマンには、芸術家と商業家がいます。
芸術家は自分自身の価値観に対して一切の妥協をしません。
こうあるべきだ!
という固い信念があります。それが良い面と裏目に出る場合があります。
このようなカメラマンは、写真を依頼する人とぴったりとイメージが合えば
最高の写真を撮ります。
逆に感覚が合わないと、お客と衝突してしまいます。
ホームページやパンフレットの撮影の場合は、
それを見た人がどう思うか、どう感じるかがとても需要です。
芸術センスよりも、相手の立場になって考えることが重要で、
自分の「我」を出さないことが大切です。
使える写真館に所属するカメラマンは全て商業家です。
- お客様の求める写真、
- お客様の先にいる写真を見る人の気持ち
を考えて写真を撮影します。
使える写真館の特徴
使える写真館の特徴を一言で現すと現場撮影に強いということです。
出張写真が専門ですので、スタジオと違いあらゆる状況に合わせて
臨機応変な対応が必要です。
次のコンテンツも合わせてお読みいただくとおり使える写真館の
事が分かっていただけると思います。